街自体が高齢者の住む街
アメリカには、老人ホームという概念をはるかに超えた「高齢者の住む街」がいくつもあります。規模、歴史ともにトップである、アリゾナ州のサンシティをご紹介します。
アリゾナ州「サンシティ」
1960年から開発がはじまり、1978年に全体が完成した時には、人口が46000人もの巨大なコミュニティになっていました。温暖な気候の中、病院や介護施設、ショッピングモールや銀行、図書館、美術館、教会、ゴルフ場など、一般の街と同じような施設が整備されており、老後を楽しく快適に過ごすことができるようになっています。
入居条件は、家族の一人が55歳以上であることと、その他の家族が全員19歳以上であることです。開発当初は初期高齢者の方が多かったのですが、一斉に後期高齢期にシフトし、認知症などの介護状態になる人が増えていっているため、難しい問題もありそうです。
大事なのは好奇心があるかないか
いつの時代でも、何事にも積極的な高齢者もいる一方、活動範囲の狭い高齢者もいます。活動的な高齢者とそうでない高齢者との違いは、金銭的余裕かあるかないかというよりも、好奇心があるかないか。自分から進んで情報収集をするかしないか、なのかもしれません。